アメリカでうまい食事をするには、ただ闇雲にそこらの店に入ってはいけません。
多くの日本人はアメリカの飯はまずいと言っていますが、少なくともこの数年は大都市ではうまい飯にありつくことができます。
但し、そのためには十分な下調べが必要です。日本で売っているガイドブックに載っている店なども、それほど悪くはないと思いますが、それだけでは選択肢が限られてしまいます。
ネットを使いこなす皆さんなのですから、ネットを使ってうまい店の情報を調べましょう。
Yelpは、いままさにGoogleが買収交渉を進めているという噂のレビューサイトです。レストランのレビューのみならず、クリーニング店などの多くの店のレビューが掲載されています。
Yelpを使えば、人気のある店をすぐに探し出すことができるので、非常に便利です。グルメだけではなく、踊る場所、遊ぶ場所、ビジネスの店(キンコーズみたいな)なども探すことができるので、非常に重宝します。
Yelpのレビュー機能がGoogle Mapに統合されたら、恐ろしいほどの情報量になることは間違いないでしょう。街を歩いているときに、iPhoneで近所のレストラン情報を調べれば、評価や内容などが一発で分かってしまうのです。
Chowhoundは、Yelpと異なり、グルメ情報に特化した掲示板です。全ての書き込みは人力でチェックされており、グルメと関係ない話題を書き込むと、すぐに削除されるほどの徹底ぶりです。
私は、先日サンフランシスコに出かけたさいにChowhoundで質問をしたところ、多くの回答をもらうことができました。「アメリカの地方料理の店を教えて!」という質問への回答を参考に、クレオール料理の店や、シカゴ風ディープディッシュピザや、メンフィス風BBQ料理の店などをまわって、サンフランシスコにいながらアメリカ中の料理を楽しむことができました。
アメリカ料理など不味いと思われていますが、サンフランシスコで食べるカリフォルニア料理などは、厳選した地元の素材だけを薄い味付けで調理したものが中心で、日本人のグルメなら全く抵抗なく楽しめると思います。また、アメリカのレストランの肉料理に関する感性は非常に優れており、牛肉のみならず、鳥類(ウズラ、鴨など)、鹿なども日本よりも美味しいものを安価で食べられます。
またディープディッシュピザなども不味い店で食べれば悲惨かもしれませんが、一番の人気店で食べると非常に美味しいものでした。ピザは薄いのが最高と思っていましたが、分厚いピザは、濃厚なトマトソースとチーズが絶妙に混ざり合い、最高の味わいでした。ちなみにカリフォルニアでは、有機栽培でおいしいトマトなども沢山栽培されています。
アメリカ人は、レビュー好き、語り好きの傾向があるようなので、YelpやChowhoundでも非常に長文のレビューが多く、また、質問には親切に答えてくれます。
OpenTableは、レストランのテーブルをオンラインで予約することができるサイトです。全てのレストランが登録されているわけではありませんが、中級以上のレストランであれば80%~90%くらいが登録されているのではないでしょうか。(安い庶民向けの店などは登録されていないので注意)
OpenTableを使うことによって、英語で電話で予約するストレスを減らせるだけでなく、テーブルの空いている店一覧の表示ができるので、リストを見ながら食べたいもの食べたい店を決めることができる、本当に素晴らしいツールです。
OpenTableはアメリカのレストラン界やグルメ達に革命をもたらした衝撃的ツールなのです。日本でも、宴会の幹事向けに同じようなツールを提供すれば非常に便利なことは間違いないのですが、今までのところ、挑戦者達は死屍累々で、成功したケースは無いようですね。
このように、アメリカでは美食の世界でも、IT革命が起こっています。
アメリカでも小さいレストランやビジネスのオーナーは、ITに詳しいわけではなく、自分の店がレビューされることには強い抵抗を持つ人も多くいるとのことです。それでも、否応なくIT革命に巻き込まれ、ソーシャルマーケティングやOpenTableなどの新技術に対応して行かなければならない、という状況なのです。
日本では、食べログがそこそこ使われている程度で、まだまだレストランなどへのITの浸透度合いは非常に低いものと思われます。これから、どのように変わっていくのか、それとも全く変わっていかないのか、注目が必要です。
ちなみに、私の友人の石原明彦さんはアルバイトのシフト管理ツールをレストランなどに提供して、着実に売上を伸ばして、成功を収めつつあります。日本のレストランオーナーもITを必要としているのに、そこのニーズにうまくマッチする製品がこれまでは少なかったのかもしれません。

